「+Green™」は、自然・森林由来の環境価値による
ヤマトスチール株式会社のカーボン・オフセット鋼材です。
なぜ自然・森林資源
なのか
日本の国土における森林の
占める割合
日本の国土の森林率は約7割であり、またその4割は人工林です。
人工林は人の手による計画的な手入れが必要ですが、適切に管理された人工林は天然林に劣らない保水力を持ち、動物や鳥・虫・魚といった様々な生物のすみかにもなっています。
鉄づくりは大量の水を利用する産業であり、森林がもたらしてくれる水資源に支えられてきた産業と言えます。
国内GDPに占める
林業の割合
日本の林業は外国木材に押される形での収入の減少や働き手の高齢化といった課題を抱えています。その結果、今までのような管理が難しくなった森林が増加しています。
このままでは貴重な自然資源である森林が失われてしまうという危機感から、近年では持続可能な林業の実現に向けた取り組みが注目を集めています。
日本のNDCにおける
森林の削減ポテンシャル
森林はCO2を吸収することで温暖化防止にも貢献します。日本のGHG削減目標の達成に向けて、森林によるCO2の吸収は削減量全体の約6%を占めることが期待されています。
しかし、十分に手入れが行き届かない森林では高齢の木が密集し、成長に必要な日光が地面まで届かなくなることから、CO2吸収能力の優れた若い木が育たなくなってしまいます。
日本全体の年間CO2排出量に
おいて鉄鋼業が占める割合
鉄鋼業はGHG排出量だけでなく、エネルギーや水資源の利用の観点からも、地球環境と密接に関係しています。
私たちの+Green™は、環境価値を介した資金の循環を通じて、国内林業の持続可能な発展と、社会全体の脱炭素化に貢献することを目指します。
+Green™が
提供できるもの
60年間、省エネ化・効率化を
突き詰めてきた電炉鋼材
1956年10月12日、初めて電気炉を稼働させて以降、私たちは品質向上と省エネ化・効率化を追求してきました。その結果、私たちが製造時に排出している温室効果ガス(GHG)は国内でもトップクラスの水準まで低減されています。
これは、徹底的な操業の合理化・省エネルギー化を図ると共に、燃料転換や各製品の特性に合わせた最適な設備と製造プロセスを常に模索してきた、当社の歴史の結晶でもあります。
また、2023年に発表した「国内2030年/2050年環境Vision」において、大和工業グループは2050年カーボンニュートラルへの挑戦を掲げると共に、その実現に向けて2030年でのCO2排出量を2013年度比で46%削減することを目指しています。
+Green™はヤマトスチールの全ての鉄鋼製品について供給可能です。
1号電気炉(3トン)の造塊作業
現在のビームブランク(半製品)製造工程の様子
業界初となる単段式炉頂スクラップ予熱装置:SSPの設営工事
社員間で常にベストな操業を目指し、試行錯誤を重ねています
自然・森林資源に由来する
証書類による
GHG排出量のオフセット
+Green™は、当社の自助努力では削減できていない一部のGHG排出量について、自然・森林由来のカーボン・クレジットとバイオマス発電由来の再エネ証書の環境価値によってオフセット・再エネ化した商品です。当社製品のGHG排出量とオフセットに用いた環境価値の情報を、当社発行の+Green™証書に記載し、お客様にお渡しします。
また、+Green™を購入頂いたお客様には本製品の環境価値を以下のような形でご活用頂くことも可能です。
+Green™が
目指す価値
適切に管理された森林は大気中のCO2を吸収すると共に、生物多様性の保全にも重要な役割を果たす、かけがえのない資源です。
+Green™で使用するカーボン・クレジットと再エネ証書は森林・バイオマス由来のものに限定し、森林保全に取り組む方々に資金を循環させることで、私たちは自然・森林資源の持続的な発展に取り組みます。
また、+Green™を購入頂くお客様とともに、バリューチェーンを超えた社会全体のGHG削減にも貢献していきたいと考えています。
第三者機関による
検証・妥当性確認
ヤマトスチールの+Green™は、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)よりISO14040及びISO14044に準じたLCA手法によって算出した原材料調達・生産における環境負荷(GHG排出量)について、ISO14025に準じた第三者検証を受けております。
また、DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社より、ISO22095:2020並びに国際的に認知されたChain of Custody基準を援用した第三者検証機関の内部基準に準じた外部調達によるクレジット・再エネ証書のトレーサビリティ管理及び独自証書の発行システムの適切性に関する妥当性確認を受けております。
ヤマトスチールの鉄鋼製品のEPD(LCA検証レポート)については、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が運営する環境ラベルプログラムのウェブサイトをご参照下さい。 SuMPO環境ラベルプログラム|一般社団法人サステナブル経営推進機構 (ecoleaf-label.jp)
第三者機関によるValidation Opinionについては、以下をご参照下さい。 Validation Opinion
+Green™についてのお問い合わせを希望される場合は、以下リンクにて承ります。 お問い合わせ窓口(※お問合せ種別は「サステナビリティ」をご指定下さい)