リスクマネジメント

基本的な考え方

当社グループは、企業活動を取り巻くさまざまなリスクに対し、予防から収束まで適切に対応することが、社会的責任を果たし、信頼向上に資すると考えています。潜在的リスクの予防に注力するリスクマネジメント活動は、グループ各社の自主性や主体性を尊重することを活動の基本としています。不測の事態が発生した場合でも、不都合な情報が現場から迅速に伝えられる「BAD NEWS FIRST」の基本方針を徹底します。風通しの良い風土を醸成し、迅速・適切に対処することが、リスク回避に繋がり、また当社グループへの信頼を構築する礎になると考えています。

当社が認識している事業等のリスクは、有価証券報告書「事業等のリスク」をご覧ください。

体制

当社グループは、グループ横断的なリスクや潜在的リスクへの対応強化、さらにリスクマネジメントの高度化とノウハウ蓄積を図るため、2023年7月より、リスクマネジメント専門組織(リスクマネジメント部)を新設しました。リスク管理体制の基礎として新たに「リスクマネジメント基本方針」を定め、財務的な規模などを問わず、すべてのグループ会社を活動の対象として、潜在的リスクへの対応に注力していきます。
当社グループのリスク管理体制の基礎は、リスクマネジメント活動の推進に関する基本的な方針と役割を定めた「リスクマネジメント基本方針」及び不測の事態が発生した場合の具体的な対応を定めた「経営危機管理規程」です。同方針や規程に沿って、グループ各社におけるあらゆるリスクの未然防止と危機発生時の損失最小化及び早期回復を図ります。大和工業取締役会をトップとするグローバルで統合的なリスク管理体制を構築し、役割責任として、同取締役会がグループ全体のリスク管理体制を統括しています。グループ各社の役員及び社員は、リスクを注視しつつ事業活動に取り組み、潜在的なリスクの識別・評価、適切な対応・改善、モニタリングに注力します。
不測の事態が発生した場合には、グループ各社の社長を本部長とする対策本部を設置し、情報連絡チーム及び顧問弁護士等を含む外部アドバイザリーチームを組織し迅速な対応を行うことで、損害の拡大を防止しこれを最小限に抑える体制を整えます。

BCP(事業継続計画)の取り組み

当社グループは、災害対応に関する規程を定め、緊急時に迅速に行動できる体制を整えております。ヤマトスチール安全環境管理部の主催による火災や地震を想定した各種訓練を定期的に実施することで、災害対策の実効性確保を図っております。実際に異常現象が発生した際は、人命の保護・救出、事業活動の早期復旧、社会的信用の維持を最優先に、被害を最小限に抑えるための防災本部を設置し、対処することとしています。