人材育成

基本的な考え方

当社グループは世界8カ国で鉄の精錬から鉄鋼製品の製造・販売までを一貫して行うグローバル鉄鋼メーカーです。国内電炉メーカーに先駆けグローバル展開を行う等、独自の成長への道を自ら切り拓いてきました。モノづくり企業としての誇りと、フェアの精神を大切にしている当社グループでは、国内はもとより世界中のどこにおいても、マーケット、提携先、取引先、そして社員一人ひとりとのフェアな関係構築を重んじます。

サステナビリティ中期計画「人材育成」

マテリアリティ 項目 2025年度 2024年度
中期目標 年度目標
人材育成 人材育成
  • グループ間の人材交流に加え、グループを横断しての配置転換やキャリアパスにより、グローバル人材の育成を促進する
  • 最先端設備の導入や操業経験で培った鉄づくりの技術をグローバルに展開し、グループ全体の技術力向上・DX推進を図る

    <制度整備・導入>

  • 新人事制度、各種制度の定着、充実化、適宜の見直し
  • 人的資本経営に関わる具体施策の実行
  • エンゲージメントサーベイの継続実施、施策への反映
  •   

    <組織力向上>

  • グループ横断のジョブローテーションの実施
  • 新卒・キャリア採用をさらに強化し人員の充実化
  • 海外JVとの連携による海外出張研修の実施

※ 特段の記載が無い限り、大和工業グループにとって最も影響の大きい鉄鋼事業を対象とした記載となります

高度で多様なプロフェッショナル人材の育成

多種多様なビジネスフィールドがある当社グループでは、プロフェッショナルな人材を育成するために、実際の業務におけるOJT や階層別等の研修を通じて教育体系を整えています。 またOJTを補完する手段として、より高度な業務知識、専門知識に加え、種々のビジネススキルやマネジメント力の取得を目的として、様々な研修制度を整えています。2022年度には、等級制度・評価制度・賃金制度・教育制度等を全面的に改訂し、2023年4月から新人事制度を導入しました。新人事制度では、当社グループ企業理念を実践する高度経営人材・高度プロフェッショナル人材、海外拠点で活躍するグローバル人材について、多様な育成プログラムを整備し、計画的に育成・増員することを軸としています。

グローバルで活躍する人材の育成

当社グループでは、グローバル事業拡大のために、様々な人材育成プランを用意しています。
社員のキャリアステージに合わせて能力開発をサポートする研修や、若手社員の海外グループ会社への短期出張などの教育機会を増やす等の取り組みを行っています。

グローバル人材育成に向けた各種研修・サポート

内定者研修 内定者の研修では、社会人としての心構えや仕事の進め方など基本的な内容をレクチャーします。また、通信教育を使った英語学習や簿記・TOEIC・MOSなどの資格取得支援制度も利用いただけます。
入社時研修 約3週間、新入社員全員で、大和工業グループや鉄鋼業界の理解を深める集合研修を実施しています。グループ内の会社に配属後、各事業に応じた研修や教育が実施されます。
エルダー教育 全ての新入社員一人ひとりに先輩社員が1年間「エルダー」として、仕事のことから新生活のことまでサポートします。成長度をフィードバックし、新入社員の成長に寄り添った指導を実施します。フォローアップ研修なども行い、皆さんの1年目をしっかりとバックアップしていきます。
フォローアップ研修 入社後、定期的な集合研修を行うほか、社員各自のキャリア希望や適性に沿った教育体系の充実化を図っています。
例えば、海外での活躍を期待する場合、グローバル人材育成として、語学学校や海外留学派遣、海外事業所への短期駐在など、多様な教育機会によりエキスパートの養成を行います。

グループ全体の技術力向上のトレーニング

当社グループでは、グループ全体の技術力向上・DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進を図るため、操業・設備の改善、新設備、技術に関する情報やノウハウを常にグループ会社間で共有展開しています。
また年に一度、グループ各社のエンジニアが集まり、情報交換・技術の水平展開等を目的とした技術会議を開催しています。海外技術者ともコミュニケーションを図り、互いに刺激しあいながら学ぶことで、常に世界レベルの技術を維持し、高い実績へとつなげています。
米国のNucor-Yamato Steel Company(NYS)やタイのSiam Yamato Steel Co., Ltd.(SYS)の最新技術・設備を導入している海外製造拠点の知見をヤマトスチールに逆輸入し、製造現場のDXを推進します。