資源循環

基本的な考え方

鉄は地球上において、類まれなリサイクル性を持つ素材です。私たちは鉄スクラップを原材料とし、電気炉で溶かして不純物を取り除いた後、精錬を行って粗鋼にし、それを圧延して鋼材製品を生み出す電炉による事業を行っています。鉄スクラップの高度な循環利用を促進するエコシステムを拡大し、循環型社会(サーキュラーエコノミー)を実現することでサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

鉄のサーキュラーエコノミー実現へ

サステナビリティ中期計画「資源循環」

マテリアリティ 項目 2025年度 2023年度
中期目標※1 年度目標※1
資源循環 資源の循環利用
  • 一般廃棄物のゼロエミッションへ挑戦する
  • 産業廃棄物のリサイクル率を5%向上させる
  • 廃棄物・リサイクルに関する環境教育の実施を継続すると共に、一般廃棄物の減少に向けた具体的アクションを検討する
  • 継続して有価物販売先の模索および加工処理能力の効率化を検討し、更なる廃棄物の削減を進める

※1 特段の記載が無い限り、大和工業グループにとって最も影響の大きい鉄鋼事業を対象とした記載となります

廃棄物ゼロ(ゼロエミッション)への挑戦

当社グループは主原料には使用済みの鉄スクラップを再利用し、製造過程で発生するスラグ、ダスト、スケール等の廃棄物は再資源化処理を行っています。ヤマトスチールの製鋼工程で発生するスラグの一部は、社内で破砕・エージング等の処理を施し、有価物としてリサイクル業者へ売却しています。
2022年度は、ガイドラインを遵守した上で、廃棄物の一部を埋立処分から有価物として販売を開始し、中期目標である産業廃棄物のリサイクル率5%向上に向けて着実に取り組みを進めています。
なお、スラグ及びスラグ製品の管理について、鉄鋼スラグ協会が定める「鉄鋼スラグ製品の管理に関するガイドライン」に沿った管理マニュアルを整備・遵守し鉄鋼スラグ製品の適正管理に努めています。

鉄の再資源化・リサイクルの流れ