TOP INTERVIEW
大和工業と
ASEAN地域の更なる成長へ

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Siam Yamato Steel Co., Ltd.
Jaydsada Plungmanee Managing Director

ASEANのマザー工場、Siam Yamato Steel(SYS)。 タイ国におけるトップ企業の一社であるサイアム・セメントグループとの合弁会社で、1992年に設立しました。1994年の圧延ホットランから今年で30周年を迎えます。1992年に設立されたSYSは、タイにおける形鋼とH形鋼のトップメーカーとして、高品質な建材製品の普及に取り組んでいます。
また、製造業に留まらず、SYSは環境への責任を重視し、メガソーラーや革新的な水上太陽光発電を導入するなど大規模な太陽光発電プロジェクトに投資することで、持続可能な未来への道を切り開いています。

SYSを支える大和工業の技術と信頼

SYS設立当初は大和工業から駐在員が派遣され、「Continuous Improvement(継続的改善)」を含む、鉄鋼の生産方法や、製造効率や品質を高める技術について指導してくれました。

大和工業からの技術提供により、SYSでは高品質の製品を生産できるようになりました。特に困難が多い初期の段階において、事業の状況を理解して、根気強く支えてくれる大和工業の存在は、当社にとって非常にありがたいものでした。
事業運営が順調な時も困難な時も、大和工業はさまざまな面で支援を提供し、現地の経営陣を信頼してくれました。
この信頼と支援が追い風となり、SYSは困難な状況を乗り越え順応し、今日まで持続的な成長を遂げてきました。
今では、SYSの従業員は大和工業を「機会」を提供してくれる存在と捉えています。雇用機会、キャリア開発、そして従業員とその家族に安定を与えてくれる存在です。

大和工業はASEAN300万トン体制を目指し、ベトナムやインドネシアへと投資を拡大していますが、それらの企業に投資しリターンを生み出すとともに、従業員を技術提供者として次のレベルへと押し上げる機会を私たちに創出してくれています。

ASEANのマザー工場への誇り

SYSには、ASEANのマザー工場として位置付けられる2つの強みがあります。
一つは、市場での豊富な経験です。
当社は30年近くにわたって、東南アジアで製品の生産と販売を活発に行ってきました。この長期的なプレゼンスによって強固な顧客データベースが構築され、主要顧客との強力なパートナーシップを確立しています。マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピンといった主要地域の市場ダイナミクスに対しSYSは知識を蓄積してきました。
私たちは、こうした知識と経験をグループ企業とも共有し、それぞれの販売環境に効果的に適用できるよう支援することに努めています。大和工業グループが将来を見据える中で、海外の地域での販売が重要となりますが、SYSは広範囲に及ぶ地域的な影響力により、この役割を果たす万全の体制を整えています。

もう一つは、固有の製造技術と経験です。
SYSは大和工業からの技術のおかげで、多くの形鋼製品の生産実績を積むことができました。これには、さまざまな独自技術の開発が含まれています。生産プロセスにおける当社の専門知識は、グループ会社に活用することが可能です。
例えばPY VINAでは、中型および大型山形鋼の生産課題を克服するために不可欠な指導と支援を提供し、その結果、同社では昨年来、円滑な操業により、大幅な収益増を達成しています。さらに、当社は圧延での生産量の計算を高度化し、圧延の生産性を高めました。そして、このベストプラクティスを移転することで、GYSの発展も効果的に促進できるでしょう。

ASEANでの挑戦を支えるJoint Venture Firstの理念

SYSは大和工業と30年以上にわたりともに事業を進めてきました。私たちは熱心に学び、合弁会社に対して技術とマーケティングのノウハウを移転する能力を育みました。
SYSは、ASEANでの地位を確立しようと努力しており、大和と共に将来のさまざまなプロジェクトを支援してお互いに成功を収められる体制を整えています。

そうした中で、Joint Venture Firstの理念はとても重要だと思います。大和は世界中の多くの企業に投資しているため、こうした理念は重要です。理念がないと、場合によっては困難も発生するでしょう。パートナーシップが第一、合弁事業が第一という理念があれば、多くの困難な状況を克服できると思います。

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