TOP INTERVIEW
中東から世界へ
形鋼グローバルナンバーワンを目指して
Sulb
Bahrain & Saudi
Ravi Singh Chief Executive Officer
SULBは中東6か国全ての政府が出資するGulf Investment Corporation(GIC)が主要出資者であるFoulath社との合弁事業として2009年にバーレーンに設立されました。鉄スクラップを原材料とする従来型の電炉製鉄法ではなく、SULBではグループ内で唯一鉄鉱石ペレットを原料とする直接還元製鉄法と呼ばれる製鉄法を採用しています。バーレーン及びサウジアラビアを拠点に、欧州・アフリカを含む幅広いエリアに製品輸出を行うSULBは、アラビア湾岸諸国トップクラスの形鋼メーカーとしての地位を確立しています。

Made by Yamato の意味

湾岸諸国では「日本」というものに対して「高品質」や「勤勉」というイメージを持っている為、SULBが日本企業の大和工業と良好なパートナーシップを形成していること自体が、SULBブランドの価値向上に寄与しており、SULBの営業活動にも好影響をもたらしています。
大和工業のオペレーション(操業)に関する技術の高さがSULBの操業を支え続けています。操業に関する知識・技術は獲得することが難しく、一朝一夕で得られるものではありません。これは、大和工業が長い間、日本国内の競合企業としのぎを削ってきたからこそ得られた技術であり、その技術を活かして製造されるSULB製品はまさにMade by Yamatoのブランドとして湾岸諸国で広く認知されています。
中東が変革を続ける中で
輸入品を含む総形鋼消費量が180万トンほどのGCC域内の形鋼市場において、直近2年間ではSULB とSaudi Sulb あわせて年100万トンを生産しました。つまり、市場における総消費量の50%以上を生産しています。私たちはこのことをとても誇りに思っていると同時に、今後もこの地域で形鋼を必要とする需要家から最初に声掛けして貰えるような企業であり続けたいと考えています。
現在、サウジアラビアが「サウジビジョン2030」で掲げているスマートシティプロジェクト「NEOM(ネオム)」を筆頭に、湾岸諸国では大規模な都市開発事業や太陽光発電プロジェクトが数多く計画されています。当社は太陽光設備の固定材用の形鋼を生産できる域内では数少ない形鋼メーカーです。中東の変革を支える鉄鋼サプライヤーとして、これからも製品を通して地域に貢献していきたいと考えております。

大和工業は適切な
オートメーション機能と
制御システムを兼ね備えた
設備選択に貢献してくれました

SULBは、バーレーンに新たな工場を建設したグリーンフィールド事業ですが、大和工業が綿密な検討を行った事でSULBは適切なオートメーション(自動化)機能と制御システムを兼ね備えた設備を導入できました。技術に関する豊かな知識があり、且つ結果がどうなるかわからなくても思い切ってチャレンジできる大胆さを併せ持った大和工業がパートナーでなければ実現には至らなかったでしょう。大和工業は、どこの国のどの様な鉄鋼市場に対しても、それに応じた適切な技術を選択できる揺るぎない判断力をもっていると思います。
これからの大和工業は、グローバル形鋼市場における強固なポジションを更に強化していくべきだと思います。形鋼と言えば必ず大和の名前が思い浮かぶような企業イメージを作り上げるべきです。SULBも湾岸諸国で圧倒的な地位を占めるトップメーカーになる目標に向け邁進して行きますので、グループ一丸となって、形鋼グローバルナンバーワンを目指していきましょう。