施設管理

縁の下の力持ち「電気」を駆使し、
社会を支えるモノづくりに貢献する
施設管理部 施設管理課
Y.F
工学研究科
志望の決め手を教えて!
モノづくりと学んだ知識の融合点
昔から電気・エネルギーに強く関心があり、大学ではこの分野を専攻しました。
加えて、日本を支える「モノづくり」にも興味を持っており、双方を織り交ぜた仕事がしたいと考えていました。そのなかで、人々の生活や経済と強い繋がりを持っている「鉄」に着目して調べている中、電炉という製造法があることを知りました。電気を使って鉄を作り、環境にも配慮する、まさに自身が考えていた内容に当てはまると感じ、志望を決めました。
どんな仕事をされていますか?
設備導入・更新での仕様検討・設計を担当
私が主に担当しているのは、新しく導入される設備や更新する装置の電気的な仕様について、理論的な観点から検討・設計を行うことです。実際に使用される環境や要求される能力をもとに、必要な機能をより低コストで実現するためには何が必要か、という観点を踏まえて理論計算やシミュレーション、実測データとの照合を行い、仕様を決めています。

仕事で大切にしていることは?
自分で「見て」「聞いて」要求の本質を追及する
工場で使用される設備は、私たちが日常生活で使用しているような汎用製品とは異なり、その多くが受注生産品です。つまり、どういった性能を持たせるか、どの部分に重きを置くかは設計者次第であると言えます。設備を使う側が求める機能をなるべく低コストで実現するため、強化すべき点と削減できる点がどこにあるのか見極めることが肝心です。そのためにも、他部署とのコミュニケーションや、自分の目で「現場を見る」ことは欠かせません。

EPISODE
鉄人エピソード
入社2年目に参加したプロジェクトで、電気炉の使用によって発生する電圧変動「フリッカ」の低減を目指しました!特に脱炭素化の影響で近郊の発電所が停止するとさらに電圧変動が激しくなることが予測され、その安定化が必要でした。
この対策に約40億円の大規模な設備導入となり、付帯設備の要求に応じた他部署との連携や法規制との適合も重要で、社内外の多くの協力が不可欠でした。
プロジェクトの開始から約3年後、設備が無事稼働。安心感とともに大きな達成感が得られました。
絶対に失敗できないというプレッシャーも感じながら進めた結果、とても貴重な経験を積むことができ、今後の案件にもこの経験を生かしています。
大和工業の強みはどこ?
国境を越えた技術の繋がり
当社は、複数の海外グループ会社と連携を持っています。それぞれの会社ごとに特色があり、日本が進んでいる分野もあれば、海外の方がより洗練された仕組みを築いている分野もあります。技術交流を通してそれぞれの強みを共有することで、グループ全体の技術力を高めているところが、他社にはない当社ならではの強みだと考えます。

働く魅力を教えてください
モノづくりの改善を日々実感
施設管理課では、電気設備の導入・メンテナンスに加えて、製造装置を制御するプログラムの改良を行う機会があります。
装置類は導入した時点がゴールではなく、むしろスタート地点。制御の方法を少し変えるだけでも品質や効率、生産性の向上に直結します。改良を行ったことで業務効率が良くなった、生産性が上がったという声を聞けた時は、自分の仕事が実際のモノづくりに役立っていることを実感でき、強いやりがいを感じます。
今後の目標を教えてください!
安定した電力供給と省力化を両立させる
電気はさまざまな機器で使用されています。製品を製造する機械を動かすためにも必要ですが、事務作業で使うパソコンも電気が無ければ動きません。安定した電力供給でモノづくりを下支えすることが我々に求められることですが、そのために必要な人的コストや時間が増えては元も子もありません。導入後のメンテナンスも考慮して仕様検討・設計を行い、相反する2つの要求を高いレベルで両立させることが、私の目標であり使命でもあります。

一日の
スケジュール
7:45
出社、メール・スケジュールチェック
7:55
チームミーティングで各自の業務内容を確認、共有
8:10
導入する電気設備の仕様について計算・シミュレーション
10:00
電気機器メーカーと設備仕様について打合せ
10:45
前日から収集した測定データの解析
12:00
昼休憩
13:00
設備導入・改造に向けた現場確認
15:00
制御改善のため、プログラム変更方案の作成
17:30
退社
就活メッセージ

電力・エネルギー関係は業種もさまざまです。電力会社などのインフラ関係、電気設備自体を製造する電機メーカー、当社のような大電力を扱ってモノづくりをする製造メーカーなど。それぞれに良い点、面白い仕事があると思います。一つに固執せず、柔軟な視点で特徴を捉え、自分の理想像を最も実現できる環境を探していただきたいです。余力があれば、資格の取得にも挑戦すると良いと思います。就活中も、就職後も、心強い味方になってくれることは間違いありません。
安全第一と
現場の連携が大切!