PCまくらぎ分岐器(ポイント部)
まくらぎの寿命延伸、軌道狂いの抑制、保守周期の延伸を可能にしました。
特長
- 軌道狂いの進みが小さく、保守費を節約できます。(表2)
- まくらぎの腐食・腐朽がなく耐用年数が長いです。
構成
PC(プレストレストコンクリート)まくらぎとタイプレートの間にパッドを介し、そのタイプレートを線ばね(パンドロール形クリップ)で締結する構造です。レールの締結方法は、ボルト締結または線ばね締結から選択でき、ニーズに合わせてご提供できます。また、道床厚が不足する箇所でも敷設できるように、従来型よりも薄い140mm厚の薄型PCまくらぎ分岐器の開発を進め、実用化しました。
表1 ポイント部のPCまくらぎの種類 (一例)
| まくらぎ種別 | 長さ(mm) | 重量(kg) | |
| 従来PC | 薄型 | ||
| 3300M | 3,300 | 約430* | 約340* |
| 2300 | 2,300 | 約310 | 約250 |
| 2200 | 2,200 | 約290 | 約230 |
* モノブロック方式のまくらぎ重量
効果
通り狂い、高低狂いが木まくらぎに比べて約半分になり、保守周期の延伸につながります。
表2 狂い進み量の平均
| 木 | PC | PC/木(mm/年) | ||
|---|---|---|---|---|
| 通り狂い | 基準線側 | 0.88 | 0.52 | 0.59 |
| 分岐線側 | 1.61 | 0.56 | 0.35 | |
| 高低狂い | 基準線側 | 2.49 | 1.01 | 0.41 |
| 分岐線側 | 3.18 | 0.69 | 0.22 | |
| 平均 | 2.04 | 0.70 | 0.34 |
出典:新線路第56巻 第4号(2002年4月号)「分岐器PCまくらぎ化のその後」
ジョイント方式のPCまくらぎ(モーター部)
特許
- 特許公開2005-240415 床板の締結構造
- 特許公開2005-264677 連結まくらぎ
- 特許公開2018-76673 交換用コンクリート製まくらぎの施工方法と交換用コンクリート製まくらぎ
- 実願2021-1799 分岐器用枕木
実績
2002年度から本格的に納入開始
| PCまくらぎ分岐器実績 | ||
|---|---|---|
| ポイント部 | 分岐器全体 | |
| 累計(2023年度) | 402台 | 26台 |
施工例(参考資料)
①トロにまくらぎを積み込む
②トロの移動
③締結装置緩解
④道床の掻き出し・古まくらぎの撤去
⑤まくらぎの吊り上げ
⑥まくらぎの挿入
⑦まくらぎの位置整正
⑧整正完了
⑨道床埋め戻し・TT突き固め
- 施工実施分岐器:T60片 12-351(60K12番本線高速分岐器)
- まくらぎの位置整正本数:35本
- まくらぎの位置整正期間:7日間(1日平均5本交換)
- まくらぎの位置整正時間:2時間20分~3時間
施工資料のご提供元:西日本旅客鉄道株式会社