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サステナビリティ・環境への取り組み

現在就職活動をしている皆さんは、サステナビリティやSDGs、ESGといった言葉に触れる機会が多いのではないでしょうか。近年こういった持続可能な社会の実現に向けた取り組み、その中でも環境対策への注目度が高まっており、事業内容や業績だけで会社を選ぶことが難しい時代になっています。環境変化の大きな現代社会においては、会社がどのような未来を描いているのか、どのように環境対策に取り組んでいるかを確認して、20年後、30年後も輝き続ける会社を選択することが必要かもしれません。

1. 環境問題と鉄鋼業界の現状

「地球温暖化」というキーワードが出てきたのは、今日、昨日の話ではなく、何十年も前からの課題でした。その間も、温室効果ガスは増え続け、2017年の全世界のCO2排出量は、約40年前の1980年と比較すると、約1.8倍に増加しています。

世界のCO2排出量の推移

(単位:億トン)

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(出典)原子力・エネルギー図面集より抜粋

そういった中、世界各国はついに本格的にカーボンニュートラルに向けて取り組むことになりました。これは、企業や家庭から出る温室効果ガスを減らし、森林による吸収分などと相殺して実質的な排出量をゼロにする活動です。ヨーロッパが先駆けて宣言したのを受けて、日本も2050年までに実質ゼロにするという明確な目標を掲げました。具体的には、2013年の日本の温室効果ガス排出量(年間約14憶トン)に対して、2030年までに46%、2050年までに100%削減するというものです。

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(出典)地球温暖化対策計画から作成

鉄鋼業界のCO2排出量はどうなっているのでしょうか?
実は、鉄鋼業界は日本のCO2排出量全体に占める割合が14%と最も大きい業界なのです。
鉄鋼業界は日本の主力産業であり、経済にも、そして環境への影響もとても大きいのです。

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(出典)国立環境研究所「2019年度の温室効果ガス排出量(速報値)について」を元に作成

このように、CO2排出量が国内全体の14%を占める鉄鋼業界では、各社様々取り組みを模索しています。
国内の鉄鋼業界は、高炉メーカーと電炉メーカーの2つに大別され、高炉は、鉄鉱石に石炭由来の原料を混ぜて酸素を取り除いて作ります。一方、電炉は、鉄スクラップを電気で溶かして作ります。高炉は、一気に大量の鉄鋼を作ることができる一方、大量のCO2を排出します。
現在国内では、粗鋼生産量の約70%は高炉で、高炉メーカーは、CO2削減のため水素還元製鉄の開発を検討していますが、これには莫大な設備投資が必要です。さらに国の支援もなければ実現しません。このため「電炉化」についても模索・推進中です。

粗鋼生産量の割合

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なぜ、高炉メーカーは電炉化を模索するのでしょうか?それは、電炉のCO2の排出量が圧倒的に少ないからです。粗鋼生産1トンあたりのCO2排出量が、高炉約2トンに対して、電炉は約0.5トンと少ないことから、電炉は大変注目されています。

粗鋼生産1トンあたりのCO2排出量

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2. 大和工業グループでの取り組み

大和工業グループは、電炉業界の中でも特に環境への取り組みに力を入れている会社です。電気炉から排出される高温ガスを利用して、鉄スクラップを前もって加熱することで、大幅な省エネルギー化を実現する単段式炉頂スクラップ予熱装置(SSP)を採用し、温室効果ガスの排出量削減を進めています。

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単段式炉頂スクラップ予熱装置(SSP)

これ以外にも、リジェネバーナーの導入、低温圧延、操業の自動化などを通じて生産性を高めているほか、鉄鋼業界でいち早くグローバル展開した強みを活かし、海外のグループ会社と連携した技術力の向上、エネルギーの効率化に取り組んできました。その結果、大和工業グループは、高炉メーカーの約6分の1、一般の電炉メーカーと比較してもさらに25%以上少ないCO2排出量で生産ができるようになりました。

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2種類の環境宣言の認証取得は、
鉄鋼業界で国内初

また、大和工業グループの中核企業であるヤマトスチールは、一般社団法人サステナブル経営推進機構が認証する「エコリーフ」及び「カーボンフットプリント」の2種類の環境宣言の認証を鉄鋼業界ではじめて取得しました。
大和工業グループは、環境にやさしい鉄づくりを行っていることを、あらためて示した形です。

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環境対策を契機に電炉の価値が見直されているのは、長期に亘り電炉事業を営んできた大和工業グループにとっては追い風であり、これまでの操業ノウハウを活かし更なる成長を遂げる大きなチャンスになります。
昨年大和工業グループの協業パートナーとなった韓国鉄鋼最大手のPOSCO、米国で30年以上協業している米国最大の鉄鋼メーカーであるNucor、タイのパートナーSiam Cement Groupなど、グローバルなパートナーシップを活かし、電炉で更なる海外展開を進める可能性が高まる、大和工業グループにとっては、とても魅力的な時代になってきたといえます。

3. 環境と経営を両立させる
大和工業グループの特徴

カーボンニュートラルは、今や地球の最重要課題になりました。そのような中、独立系の電炉大手メーカーとしての歴史を持つ大和工業グループは、環境貢献においては1歩、2歩先を走っています。
加えて、企業が社会に価値を提供し続けること、継続的な発展も重要な使命と考えています。社会に貢献する技術力と、世界各国に進出するグローバル戦略で、大和工業グループは、収益力を表す“売上高経常利益率(ROS)”が2018年度から2022年度の5年連続鉄鋼業界でNo.1です。

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鉄鋼新聞(2023年5月31日)

大和工業グループは、環境と経営を両立させながら、世界のインフラを支える鉄のリーディングカンパニーを目指しています。これは、私たちのミッションである「鉄で未来を 未来の鉄を」にも通じており、この考え方に共感してくださる皆様と一緒に、より良い明日をつくる仕事ができることを楽しみにしています。

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