トップメッセージ

「グローバルな鉄事業で未来を支える」

大和工業株式会社
代表取締役社長

小林幹生

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
大和工業グループは、2024年11月に創立80周年を迎えるグローバル鉄鋼メーカーです。1944年の創業以来、兵庫県姫路市を本拠地に、土木・建築に用いられる形鋼の製造・販売を中心に国内での礎を築き、1980年代後半に国内電炉メーカーの中でもいち早く海外展開への挑戦を開始。日本国内で培われた技術と世界の優良企業との強固な信頼関係を基盤に事業を拡大し、現在では米国、ASEAN(タイ、ベトナム)、中東(バーレーン、サウジアラビア)、韓国に拠点を持ち、今ではこれらの海外事業が大和工業グループ全体の利益の約7~8割を占めるまで成長してきました。

鉄はこれからも世界のあらゆる社会インフラを支える重要な材料です。新興国では経済成長とともに鉄鋼製品の需要が増加する上、先進国でもグリーンスチールのような環境配慮型製品の需要が拡大していきます。当社グループは電炉メーカーとして、寿命を全うした鉄スクラップを再利用して鉄鋼製品に蘇らせるサーキュラーエコノミーを実践し、各国、各地域が発展、繁栄していくために必要な社会インフラの整備に、「地産地消」即ち地元に根付いた形で貢献してまいりました。また、私たちが手掛ける電炉法での鉄づくりには高い環境優位性があり、気候変動問題の解決に果たす役割は、今後ますます高まっていくと考えております。

2023年11月、当社グループは豊かなグローバル社会の実現に向けてより一層の貢献を果たすべく、「2030年ありたい姿」を策定いたしました。現状に決して満足することなく、カーボンニュートラル・循環型社会実現に向け、コア事業である形鋼のグローバルNo1のポジション確立、新たな鉄・インフラ・グリーン事業への進出をグループの重点戦略とし、更なる企業価値向上に向けた野心的な挑戦をスタートしております。

当社グループの「鉄で未来を 未来の鉄を」というミッションには、グローバルな鉄事業を通じて豊かな社会づくりに貢献するという想いが込められています。創業から大切にしてきたチャレンジ精神を核に、国内外のさまざまなパートナーと連携して新たな価値を創造し、ものづくり企業として、最先端の技術で世界のインフラを支える“鉄のリーディングカンパニー”を目指してまいります。

今後とも一層のご支援を賜わりますようお願い申し上げます。